風の日は柳のように

 東京に花見にでかけた。新緑のヤナギが美しかった。思い出したことがある。

 蘇我にあるフクダ電子コートでは大風が吹くことがある。対処するにはどうしたらいいのだろうか?建築物は風に負けないようなしっかりとした構造をつくる。しかし、生物は人工物と異なる方法を開発している。風を受け流すことだ。ヤナギの枝のように。受け身になることだ。

 テニスのプレーも同じではないだろうか。自分のプレーを主張するよりも自然環境、対戦相手、状況により受け身に徹するという方法だ。古代中国の思想家、荘子にある”受け身こそ最強の主体性である”