唯一のいいこと、一発勝負

 ”一発勝負のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)は、瀬古利彦さんが行った唯一のいいことです。”たしかそんなことを増田明美さん(マラソン解説者、元選手)がテレビ番組、チコちゃんに叱られるで話していた。半ば真面目だった。

 MGCは日本陸連マラソン史上初の五輪代表決め、一発勝負だそうだ。それまでは複数のレースで複数の代表を”選考”で決めていた。当然にすっきりしない。何度ももめた。たしか、瀬古さんが選手のときに怪我をしたため、瀬古さんのために選考対象レースが増設されたこともあったと思う。そんな瀬古さんが陸連の役員になってのMGCだった。

 アスリートファースト、いいですね。選考という役員の話し合いではなく、予選という選手の勝負の結果でいいはずです。