部活動が再開された。今年度担当する中学生男子を初めてコートであった。ラリー練習後、早速にゲームをしようと提案した。
すると「まだゲームができるレベルではないのです・・・」と3年生が漏らした。
「技術の習得は無限であり、完璧になるのを待っていたらいつになってもゲームができない。今、できることでゲームを楽しもう!」
私は小学生の頃にスポーツ少年団で剣道をやっていた。日曜の朝早く、公民館であった。来る日も来る日も素振りのみ。たまに面、籠手、胴などと打ち込みの練習があった。立ち合い、組手、テニスでいうゲームは一度もなかった。面白くなかった。そして剣道とは何かの全体像が全くわからなかった。つまらなくなってやめてしまった思い出がある。