故郷、新潟県上越市の友人N君からメールがあった。「積雪が2mをこえた。。雪のやり場がなく、車が出せない。しばらくは籠る生活になりそうだ。」上越市高田は世界的な豪雪地帯として知られている。シベリアからの北西の季節風が日本海でたっぷりと水分を含み、日本列島の山脈にぶつかって雪を降らせる。その季節風が通る海上距離が最も長いのが上越市だと知った。
高校生のとき、理科の授業で先生がいった。「校舎の雪下ろしをしてくれないか。木造の実験棟がつぶれそうなので。」そんなことがあった。楽しいこともあった。週に1回のスキー授業だ。毎週月曜日の午後に近くのスキー場に現地集合する。体育の集中授業だった。
冬のテニス部活動は校舎を走るだけだった。たまに体育館でテニスができた。太陽が本当に待ち遠しかった。雪とともに生活し、雪解け、春の訪れに胸を躍らせていた頃を思い出した。