帰らない彼ら

 勤務先の中学校で部活動が再開された。久しぶりだ。1か月半ぶりだ。いつものように前半35分をAチーム、後半をBチームがコートで活動する。活動が終われば帰ってよい。帰って勉強時間を確保することができる。誠に効率的だ。ところが、何人かのAチームの部員はなかなか帰らない。Bチームの活動を見たり、おしゃべりをしたり、ただウロウロしたりしている(密にはなっていなかった)。

 わかった。部活動は、彼らの居場所、だったのだ。そこにいることで落ち着きを得て、生きている実感をもっていたのだ。部活動が続けられますように。