”ワーストコート”
20年以上前になるだろうか、開いた国際大会でアメリカ人プレーヤーが叫んだことを覚えている。砂入り人工芝コートに対してだ。このサーフェスは日本とごく一部の国にしかないらしい。オランダで見たことがある。オーストラリアやニュージーランドにあると聞いている。雨の多い国々である。多少、雨が降っても滑らずにプレーができる利点がある。
欠点のひとつは砂の入り具合だ。少ないとつっかかるし、多いと滑る。どちらも困るが、より困るのはつっかかって転ぶほうだ。捻挫や骨折につながる。30年ぐらい前だろうか、このサーフェスが日本に広まりはじめたころ、転倒事故が目立った。
勤務先の砂入り人工芝コートで砂の補充を行った。補充といっても、砂を買うわけではない。コート脇の砂の多いところから、えっさと砂を掬って集めてばらまくだけだ。チリトリが役立って意外に楽しかった。今度は皆でやろうね。