ドロップショット

 県選手権のとなりでソフトテニスが行われていた。私も中学生のときにやっていた。同じテニスであり、違いがあるとしたらバウンドの大きさだろう。その日見たプレーヤーもそうだったが、私はベースライン後ろから思い切り打っていた。打ちぬくことがポイントをとる最善の策だと信じていた。ドロップショットは”卑怯な策”、と忌み嫌われていた。

 ところが、最近は異なる。全日本ソフトテニス選手権決勝をテレビで見たときである。サーバーはアンダーサーブでアンダースピンのサーブを打って、サービスダッシュをしていた。要は相手達に対してできるだけバウンドをさせないこと、自分達にとってはバウンドをする前に打つこと、が策だった。

 以前と何が違ったのだろうか?答えは砂入り人工芝コートである。ただでさえバウンドしないソフトテニスボールが砂入人工芝でもっとバウンドしなくなった。ならば・・・・。

 道具の変化でプレーは変わっていく。コートサーフェスの変化でも同じた。ドロップショットは”賢い策”となった。