イメージと言葉

 「あんな風にやればいいんだな、とイメージを持たせることが大切だと思います。言葉でいってもわかりませんから。」 

 同僚のEコーチに中学生男子初心者のレッスンをお願いした。技術が発展途上のメンバーに対してである。彼が行ったのは、上級者と一緒に練習させることだった。球出しやラリーの普通の練習だった。

 なるほど、指導者が伝えるのは体の使い方であるが、それらは一連の同時的、連続的は動作であり、言葉で伝えることはとても難しい。例えば、”ラケット面を下に向けて”と指導者が伝えようとしても、どのタイミングでどの程度、下に向けるのだろうか、と彼らは疑問を持つだろう。それらの疑問は上級者のプレーを見ることですぐに解決できる。簡単にイメージできる。理解できる。

 Eさんは最後に念をおして、アドバイスした。”上級者の試合を見てね。見ると上達するから”