ある大学体育会テニス部OBから連絡があった。「新入生(高校卒業生)の部員候補を紹介してほしい。部員不足で存続の危機です。」どうやら、多くの体育会テニス部は部員不足に悩んでいるようだ。端的にいってしまうと入部する魅力が感じられないからだろう。
以下は私が大学体育会テニス部だった頃の話だ。”つらく苦しい練習を長くすること”、が強くなる秘訣だと思われていた。義務練習は週に5日あり、欠席するという概念はなかった。平日練習は授業後17時~20時まで続いた。近くの食堂で夕食をとり、21時閉館の学生宿舎の銭湯に飛び込んだ。家庭学習はしなかった。土日はたしか一日中練習をしていた。ムードが暗くなるせいだろうか、”ファイト、ファイト”と声を出していた。いい点も多々あったが、今振り返ると、問題点は練習時間が長すぎたことだったと思う。
現在勤務先の部活動で目指していることは、”楽しく、はつらつと、短時間で”だ。そうすると自然に歓声がわき、活気あふれる活動になるだろう。