足に優しい砂入り人工芝サーフェスは、ボールにも優しい。ハードサーフェスのように毛や表面が擦り減らないし、クレーとも異なる。ボールがけば立ち、雨上がり後の状態ではボールが水を含み、水車のようにしぶきをあげる。これではスピンがかからない。スピンは多少かかっても、サーフェス表面が緩衝材となり、吸収される。
ではどうすればいいか?
ボールをフラットで力まかせにぶったたくのだ。ボールが水を含んで重い場合はこれに限る。スピンの打法や対処などのスキルは不要となる。伊達公子さんが、日本テニスの将来を憂えているのはこれらの点ですね。”世界に通用しなくなってしまう!”と。