応援の力

 オリンピックバスケットボール女子が決勝に進んだ。快挙だ。私のような年代の人間にとって、驚天動地の出来事だ。できるならば、会場に応援にいきたい。

 応援に続々と人々が駆けつける大会が日本テニス界にもあった。1996年フェドカップドイツ戦だ。シングルスに日本は伊達公子と沢松奈生子、ドイツはシュテフィ・グラフ(ランク1位)とアンケ・フーバー(ランク5位)だった。2日目のエース対決で伊達はグラフにファイナルセット12-10で勝った。

 2対2の後のダブルスで杉山愛・長塚京子組はフルセットでグラフ・フーバー組を破った。応援がすごかった。グラフは帰国フライトをキャンセルし、急遽、ダブルス出場を志願した。

 試合中から続々と応援が押し寄せ、有明のセンターコートの観客席が一番上まで一杯になったことをはじめてみた。