びびっている(ラケットを振ること!)

 ”中国選手はびびっていると感じました。ラケットが振りきれていなかったので”。オリンピック卓球混合ダブルスで戦った水谷選手がトーク番組で話していた。的確な観察でさすがだ。テニスにおいてもラケットを振りきることが勝利につながる。理屈か下記だ。

 スウィングスピードが速い場合は、ラケット面に対するボールの反発係数は小さくなる。つまり、反発しない。相手ボールのスピンなどの影響を受けにくいわけだ。一方、スウィングスピードが遅い場合は、ボールが反発してしまい、相手ボールの影響を受けやすい。卓球においては猛烈なスピンの影響を受けて、ラケット面を出しただけではボールがどこかにいってしまい、コントロールができない。

 例えると、スウィングスピードが遅い場合は、反発の大きいトランポリンの上、速い場合は、反発の小さいコンクリートの上を歩いているというところだろうか。

 プロ選手はよくあんな速いスウィングでボールをコントロールしているな、と驚くが、逆だった。速いからこそコントロールできるのだね。