運動神経

 ”あのプレーヤはテニスがうまいね。きっと運動神経がよく、生まれつきの才能があるのだろう。”と、感心する人がいる。

 ところが、生まれつきの才能は存在しないそうだ。そして、運動神経とは脳と運動器官をつなぐ神経にすぎず、差異はないそうだ。つまり、生まれつきの天才は存在しない。

 天才の例として挙げられるモーツアルトだが、幼少期に厳格な父親の徹底的な訓練を受けた。マラソンで活躍するのはケニア、エチオピアのランナーだが、彼らは国民の一部にすぎず、山岳地帯に住み、学校に走って通ったことが訓練になったそうだ。

 では、テニスがうまいことは何なのか。脳内にイメージをつくり、イメージ通りに体を動かせるように訓練すること。つまり、神経回路ができていることだ。

 ではどうすればよいか。上手な人を真似して(イメージをつくり)、それを繰り返すこと(体を動かせるよういすること)だ。そして、才能を言い訳にしてなならない。そもそも才能は存在しないのだから。