「なかなかやるじゃないか!」
勤務先の中学テニス部でM君とシングルスのゲームを行った。M君は活動開始の30分前にやってきて、コートが空いていた。彼は昨年の4月にラケットを握ったいわゆる初心者だ。時折、ハッとするスピードのあるショットを放った。テイクバック時にラケットヘッドが下がり、うまく力が抜けていた。こちらがコート左右に振ると次第に動きがよくなっていった。
思い出したことがあった。プロだった沢松奈生子さん(高1で全日本優勝)は自宅にテニスコートがあり、中高時代、毎朝、大学生男子がヒッティングパートナーに呼ばれていた。同じ時代に活躍した遠藤愛さん(USオープンベスト16)は父親が年中シングルスの練習相手を探しまわったという。
その気にさせて、ふさわしい相手と濃密に練習させること、上達の秘訣はどのレベルでも同じだと実感しました。