「A君とのダブルスを組みたいのです。」
「どうして?B君のほうが実力があるじゃないか。」
「A君とは相性がいいのです。普段.も仲がいいのです。」
「相性は合わせるものだよ。初めから合うものではないよ。」
勤務先の中学テニス部でダブルスのペアを指定した。上位5組は指定、他は自由とした。これまでの顧問としての経験で、シングルスランキング上位者通しのペアでの方が、自由に組むよりも対外試合で好成績をあげていることがわかった。
「君たちも将来、好きな人ができるだろう。そのときは相性を合わせるに違いないからね。」