体を回転させることでスィングスピードを上げるオープンスタンス、前方に体重を移動させることで体重の載った重いボールを打つことができるとされた横を向いて打つ平行スタンス打法、の論争を思い出した。
今から32年前にテニス雑誌T,Tennisでこの論争は繰り広げられた。元デ杯選手(日本代表)のW氏は平行スタンス、テニスプレーヤーとしては全く無名の私はオープンスタンスにて論陣をはった。私の主張はシンプルで、”ボールに物理量として体重が載ることはなく、スィングスピードでボールのスピードが決まる。相手にとって打球感としての重みの違いはあるが、それはスピンによる”といったものだった。無名の私の主張はなかなか受け入れてもらえなかった。つづく・・・
(T,Tennisは残念ながら廃刊になりました。Tはteaでなく、techniqueのTでした。)