オーダー規定ありません

 「先生、中学総体でオーダーの縛りがないのはどう思いますか?」応援に来ている保護者に聞かれた。 

 「登録順位、実力に関係なく、シングルス3本、ダブルス2本のオーダーを決める現在の方法に私は反対です。双方のオーダーによって勝敗がひっくり返るからです。」

 「なんでそうなっているのですか?」

 「全国中学大会がそうなっているからです。理由はよくわかりません。ただ、千葉県大会は全国に従わなくいいだろうと考え、県の会議で変更を提案しましたが、反対多数で否決されました。残念でした。」

 「オーダーによって勝敗が大きく変わりますよね。」

 「そうです。」

 

 モデルをつくって計算してみた。単純化のため、シングルス3本の対戦を考えた。Aチームの1~3番手、Bチームの1~3番手がいる。実力は1>2>3,とする。双方の1番手どうし、2番手どうし、3番手どうしは実力が同じとする。

 A、Bともオーダーは6通り存在する。(1,2,3)。(1.3.2)などと。

 Aが(1,2,3)、Bが(1,2,3)のオーダーでの対戦の場合は勝敗不明なので△とする。Aが(1,2,3)、Bが(2,3,1)の場合はAが2勝1敗で勝つことになる。こう考えると、36通り中、△が24通り,A勝利が6通り,B勝利が6通り,となる。つまり、33%の確率で勝敗がオーダーに左右される。これではよくない。

 この計算はあっていますかね。