勤務先の学園でテニスコートの整備を行った。砂入り人工芝コートへの砂の補充だ。砂が少ないと、足が突っかかって転んでしまう。砂が多いと滑って転んでしまう。前者は捻挫や骨折など大きな怪我となるが、後者は擦り傷くらいだ。砂の補充はとても大切な仕事だ。
かつて運動部の世界では、このような仕事を”雑用”と呼び、下級生にやらせることが多かった。私が大学体育会のときにはクレーコートのローラーひきなどは1年生の仕事だった。
全国9連覇をなしとげた帝京大学ラグビー部では、このような仕事を上級生が行っていると本で読んで感銘を受けた。上級生は体力的にも時間的にも余裕がある。一方、1年生は慣れない大学生活のスタートで忙しい。そして、そのような上級生の姿をみて、下級生が尊敬の念を抱き、いいチームとなって結果をも出していったというわけですわ。