ボール拾い

 「自分の足元のボールを拾うこと。拾わなければ、1回目がイエローカードで警告、2回目でレッドカードでグランド1周ランニングとします。」勤務先の中学テニス部員がなかなかボールを拾わないことに悩んでいた。

 第1に危険である。第2にボールが転がっていないところまでは、意識していない、つまり、走っていかない、という意志表示をしているわけだ。そんなことでは上達しない。

 何枚、レッドカードを出すことになるたろうか・・・。

 しかし、イエローカードが5枚出ただけだった。

 「待って!ボールを拾うから。」と、自ら気が付いたり、

 「おい、ボールが危ないぞ」と、周りの部員が注意するようになった。結果、レッドカードは出さなかった。部員はちゃんとボールを拾ったのだ。

 これまでの私の指導方法がよくなかったのですね。