「ウィンブルドンにいったことはありますか?」ビールを飲んでいた卒業生のN君に聞かれた。
はじめて行ったのは、ツアー(最下部)を転戦していた1990年のことだった。テニス雑誌社がパスをとってくれた。ついでに寄らせてもらって思いを転戦記に載せた。軽い気持ちだったが、大きな出来事だった。テニス観戦できて、記事を書く仕事が存在したのだ。
翌年はフレンチオープンをフルに2週間、そしてウィンブルドンもフルに2週間、記者として取材した。間に2週間あったが、帰国する飛行機代金がもったいなかったのでベルギーのジュニア大会を観にいった。
3回目は1995年だった。ジュニア選手の引率が途中からあったので、男子決勝を会場で観ることができなかった。アイルランドのテレビで観て記事を書いた。
はじめてのときも高額賞金に驚いた。シングルス初戦敗退者は80万円だった。現在は800万円だ。ものすごいね。目の玉がひっくり返って、腰が抜けそうだ。