至福のひととき

 「次のオーダーはどうしようか?」

 「Aの調子がいいからAをシングルスしたら?」

 「でも、相手のB中学はシングルスが強いぞ」

 「そうだな、それならダブルス2つともとりたいからエースのCをダブルスにしよう。」

 「それでは3本どれないぞ。」

 話は弾んだ。そしてまとまらなかった。

 「正副キャプテンと相談して顧問の私が決めるからね。負けたときは顧問の責任だから、君たちはベストを尽くせばいいんだよ。」

 勤務先の中学テニス部が県大会団体1回戦を勝ち上がったまさに至福の時間だった。大会を開催してくれた関係の皆様ありがとうございます。